南極観測隊員として南極に行くためには健康が第一です。
夏期間(南半球ですので日本とは逆です)には59次隊の医師、
前次隊である58次隊の医師、砕氷艦しらせの医官がおりますが、
越冬中は59次隊の医師2名のみです。
また、昭和基地の医療設備にも限界があります。
そのため採用前に綿密な検査を受けます。
観測隊(越冬隊)の健康診断は2日間にわたり行われます。
私は越冬隊なので2日間受けましたが、夏隊の方に聞いたところ1日だったそうです。
健康診断にあたり事前に問診表などを提出します。
検査項目はざっと下記のようなものでした。
1日目は大宮にて精神科の検診を受けました。
事前に記入した問診票や心理テスト(MMPI、YG検査)を提出し、その後脳波の測定、頭部CTや問診を実施しました。
精神科を実施するということは、越冬中は一日中日が昇らない極夜で体調を崩すなどありますので心の強さも必要、ということでしょうか。
大宮厚生病院
代々木病院
丸二日検査となると結構大変です。